気が1番楽
空気がちゃんと流れてる場所
「ここにいてると、気が一番楽」と三奥海山さんが言う代官山の駅前は、まるで都会のエアポケットのように、穏やかな空気が流れている。「歩いてる人がみんなニコニコしてるでしょ。ここは、空気がちゃんと流れてるんです。」空気が流れている場所、つまりは海山さんの心が通じる場所。それが代官山。海山さんは、その場所で、雨の日も、風の日も、雪の日も、毎日休むことなく、自らが作る精進弁当を売っている。海山さんの前で足を止め、お弁当を買っていく人たちは、「体によさそうだから」と口を揃えて言う。皆、自分の体が心地いいと感じるものを求める人たち、自らと向き合い、内なる声にきちんと耳を傾けている人たちばかりだ。「これは、無理やり売るような品物ではないんです。縁のある人に食べてもらうしかしょうがない。
かれこれ1年半
ピキピキって、伝わる人には伝わるんです」縁を求めて、伝わる人を求めて、海山さんは代官山に辿り着いた。そうして、かれこれ一年半が経つが、それ以前は、アパレルの専属料理人として、すべてオーガニックの食材で料理を作り、エコロジーショップにお弁当を卸していたこともある。「料理は経験です。毎日、力のある野菜を触らせていただくことで、どんどん自分にも力がついていく。そのときに培った膨大なメニューとテクニックでもって、自分が得た力を、もっとストレートに伝える方法はないものかと思うようになったんです。」